 1月18日、NHKのクローズアップ現代で「歯科インプラント トラブル急増の理由」という特集がありました。

以下NHKホームページからの引用です。
自分の歯のようにしっかりかめるように画期的な治療法として、歯が抜けた人の1割に普及しているという歯科インプラント。
ところが、顎の骨に金属の土台を埋め込む手術をする際、歯科医師のミスや技量不足のために大量出血したり、麻痺が残ったりするトラブルが相次いでおり、死亡事故も起きた。
国民生活センターは5年間で2000件の相談が寄せられたとして、先月、行政や医師会などに早急な対策を呼びかけた。
インプラント治療は自由診療で、標準的な治療方法が定められていない。
保険診療と違って監督官庁の監視も届きにくく、十分な技術を持たない医師が、高い治療費をとれるインプラントに安易に走っているという指摘もある。
そこで、学会では治療のガイドラインの策定に着手。
一部の大学では、授業を新設して、治療の技術とモラルを向上させる取り組みを始めた。
また、自由診療とはいえ、何らかの規制・監督が必要な時期に来ているというという声が高まっている。インプラント治療のトラブルの実態と対策を報告する。
出演者小宮山 彌太郎さん(東京歯科大学臨床教授)

増えすぎた歯科医院、現在日本ではコンビニエンスストアの1.7倍の歯科医院があるそうです。
豊中ぺリオインプラントセンター「まとば歯科」がある阪急庄内駅を中心とした半径500メートルの範囲内だけでも22軒ほどの歯科医院があります。
当然、患者様の数は限られていますので、経営が圧迫される医院も少なくないと思います。
この番組でも 歯科医院が増えすぎたため 保険診療だけでは経営が成り立たない医院が増え、その結果十分な技術を持たない歯科医師が安易にインプラントを導入することがトラブル増加の原因の一つであると指摘をしています。
同感です。
十分な技術と知識、そして経験を持たない歯科医師がインプラントを埋入する。。。非常に危険な行為です。
インプラントの手術を行うためには、局所の解剖学的構造を熟知するだけでなく、全身疾患の知識や患者様の全身状態に合わせた術式の選択などさまざまなテクニックも必要となります。
十分に経験のある我々でも 技術を向上するためのトレーニングや、常に最新の技術を獲得するための
学会、勉強会などへの参加を怠ることはありません。
なのに たった2〜3日のメーカー主催の講習会を受けただけの歯科医師が安易に手術を行いトラブルを起こす・・・
非常に腹立たしい現実です。
大阪のインプラントで有名な大手の歯科医院の中にも多くの患者様との訴訟を抱えている医院があると聞きます。
治療本数の多さだけを追求し医院長の目の届かないところで経験の浅い多くの勤務医がインプラントの手術を行う・・・当然の結果です。
この問題に関してはインプラントを扱う歯科医師のモラルの問題だけでなく行政が何らかのチェックを行うなど早急な対応策を期待します。
本来、インプラントはその診断、術式を誤らなければ 他に変わる物のない素晴らしい治療法です。
この番組では急増した・・・とされるインプラント手術で起こったトラブルだけを取り上げています。
しかしインプラントを扱うすべての歯科医師がこんなトラブルを抱えているでしょうか?
我々のように、「一人でも多くの患者さんを噛めるようにしたい」、「お口の悩みから解放してあげたい」という強い熱意をもって真剣にインプラントに取り組んでいる歯科医師も大勢いるばずです。
なのに一部のトラブルだけを取り上げてインプラントを否定する番組の意図を感じずにはいられません。
この放送では、視聴者にデメリットの部分だけを極端にクローズアップし、不安感や恐怖心だけを植え付けたように思います。
「まとば歯科」では「インプラントにして本当によかった!」 と多くの患者様に喜びのお声をいただいております。
このような喜びの声もが多数あることも取り上げ、インプラント治療のメリット・デメリットを正しく報道するのが、公正な番組と言えるのではないでしょうか?
一視聴者としてこの偏った番組構成には失望すると同時に非常に残念に思います。
最後に、治療法はインプラントだけでありません。
「まとば歯科」では今まで以上にインフォームドコンセントの重要性を肝に銘じ、メリット、デメリットなどの詳細な説明、患者様への選択肢の提示をすると同時に 患者様に対してベストな治療を提供することに努力をしてまいります。
豊中の歯科・歯医者|まとば歯科
豊中ペリオインプラントセンター
〒561-0831 大阪府豊中市庄内東町1-7-13
電話番号/06-6336-6480
最寄り駅/阪急電鉄宝塚本線 庄内駅
【診療科目】 歯科・小児歯科・インプラント・審美歯科・歯周外科
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12年 01月 18日
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